<競泳:ロンドン五輪米国代表選考会>◇2日目◇26日◇米ネブラスカ州オマハ

 男子100メートル平泳ぎはブレンダン・ハンセン(30)が59秒68で優勝し、3大会連続の五輪出場を決めた。ハンセンは北島康介が4月の日本選手権で出した58秒90の今季世界最高に0秒78及ばなかった。男子200メートル自由形準決勝はライアン・ロクテが1分46秒25のトップ、マイケル・フェルプスが0秒02差の2番手で27日の決勝に進んだ。

 プールから上がると人さし指を突き上げて大歓声に応えた。ただ記録は北島の今季世界最高に遠かった。北京五輪後の休養から昨年復帰したハンセンは「タイムは気にしていない。代表に入れて良かったよ」と柔和な笑みを浮かべた。

 50メートルの通過は27秒89の2位で、後半にじわじわと抜け出した。最後は体1つ分リードし、ただ1人、1分を切った。04年アテネ、08年北京両五輪に出場したが、北島に敗れた。ロンドンでのリベンジに燃えるのかと思いきや、北島のタイムについて「素晴らしい記録だね。金メダルに一番近い存在だろう」とどこか自信なさげだ。「リラックスして、楽しく泳げた」と満足そうに話す口ぶりからは、北島を脅かす勢いは感じられなかった。