テニスの全米オープンで、アジア男子初の4大大会シングルス準優勝を遂げた錦織圭(24=日清食品)が、自身ツアー通算6勝目に大きく近づいた。全米後、初戦となるマレーシアオープンは22日に開幕。出場予定だった世界6位のラオニッチ(カナダ)が欠場するため、錦織が第1シードとなることが分かった。

 錦織が出場するアジアシリーズは3戦。マレーシアから、29日からの楽天オープン(有明)、10月5日開幕の上海と続く。上海が4大大会に次ぐ規模で、優勝すれば1000点が入るため、最も重要な大会。しかし、優勝のチャンスは確実にものにしたい。錦織自身も「後半戦で、また優勝したい」ことを目標に掲げており、その機会がいきなり訪れた。また全米4回戦で4時間19分を戦った宿敵ラオニッチとは、楽天オープンで再戦する可能性もある。来年3月に行われる国別対抗戦デ杯世界グループ1回戦の相手もカナダに決まり、ラオニッチとのライバル関係は、まだまだ続く。