ラグビー伝統のブレディスロー杯を懸けて日本で初開催されるニュージーランドとオーストラリアの定期戦(10月31日、東京・国立競技場)に、一般発売では日本ラグビー史上最高入場料金の7万円が設定された。6月30日、開催概要が発表され、バックスタンド側中央の陸上トラック部分に特設されるプレミアムピッチシートは、7万円で売り出されることになった。

 同シートは約360席。食事、飲み物などが付く。国立競技場で、ピッチレベルに特別シートをつくるのはスポーツでは初めて。そのほかの指定席は2万円、1万6000円、1万2000円。一般自由席も7000円。過去、国内で行われた試合での最高額は、08年5月のクラシック・オールブラックス-ジャパンXV戦(国立)の8000円だった。

 両国の対戦は1903年に始まり、31年からブレディスロー杯の呼称がついた。破格の料金設定には、この試合を行うのに両国協会に支払う費用だけでも数億円になるという事情がある。日本協会の真下昇専務理事は「生で観戦できるのは大きなインパクトになる」という。入場券は8月22日から一般発売される。