<ラグビー:関東大学リーグ>◇29日◇リーグ戦◇東京・秩父宮ラグビー場ほか

 リーグ戦は東海大が3連覇を飾った。1敗で追う法大を22-17で下して2年連続の7戦全勝で花を添えた。10-6で折り返した後半、日本代表のフッカー木津武士(3年)らが2トライ。法大の反撃を1トライに抑えて競り勝った。悲願の大学日本一を目指して弾みをつけた。リーグ戦は全日程を終了。2位関東学院大(6勝1敗)、3位法大(5勝2敗)の順となった。

 わずか1トライ差の辛勝。東海大が展開力を誇る法大の反撃を堅い守りでしのいだ。フランカーの荒木主将は「後半は思うようなラグビーができなかったが、防御は崩れなかった」と振り返った。防御からリズムをつくるのがチームの骨子。プレーの判断ミスなどもあったが、地力勝ちした。

 木村監督は「今季はチームの完成度を遅らせている」と言う。大学選手権(12月20日開幕)を意識してのことだ。一昨季は慶大に2回戦で敗れ、昨季は準決勝で早大に涙をのんだ。大学選手権に入ってから力を伸ばせなかったという反省がある。「まだ個人の潜在能力を引き出している段階。伸びしろに期待したい」と木村監督。組織プレーに手をつけるのはこれからだ。

 この日の先発にはフランカーのリーチら日本代表が2人、U-20日本代表が3人いるタレント軍団。4年生も3人だけと若い。強力モールからトライを奪った木津は「FWの前に出る力をもっと磨きたい」と先を見据えた。