日本相撲協会は10日、大麻や覚せい剤など違法薬物をチェックするため、東京・両国国技館内の相撲診療所で力士や親方らを対象にした3回目の抜き打ち尿検査を実施し、大麻所持容疑で逮捕、2月に相撲協会を解雇された元若麒麟が所属していた尾車部屋など5部屋の111人が受検した。

 対象となったのは尾車のほか、佐渡ケ嶽、伊勢ケ浜、錦戸、入間川の各部屋。尾車部屋の幕内豪風は「ああいうことがあったけど、これで部屋としてはちゃんとやっていることがアピールできると思う」と潔白に自信をみせた。

 夏場所で初優勝した大関日馬富士や、大関琴欧洲、琴光喜も受検。2回目の検査は8日に実施しており、担当する生活指導部特別委員会の友綱副委員長(元関脇魁輝)は「夏場は巡業があるから、今のうちにどんどんやっていく」と話した。