大相撲名古屋場所(11日初日・愛知県体育館)の番付発表があった5日、横綱白鵬は名古屋市緑区の宮城野部屋で記者会見し「難しい場所になるが、心と体を一つにして土俵に集中したい」と意気込みを語った。

 相撲界は賭博問題で揺れる。自身も仲間内の花札による賭け事に関与しており「力士一丸となって頑張るので、温かい応援をよろしくお願いします」と頭を下げた。

 野球賭博関与で大量の謹慎者が出た今回の問題について「まだ心に大きなひびがある」といい、一時は休場も考えたという。今場所は3場所連続の全勝優勝と、初場所から続く32連勝の上積みを目指す。「一人横綱でいろんな経験を積んできた。その経験をすべてぶつけたい」と決意を示した。

 元大関琴光喜について「角界一、相撲のうまい人だった。同じ土俵で頑張れたことを誇りに思う」と感想を述べた。