多くの力士が野球賭博に関与したとされる阿武松部屋(千葉県習志野市)には7日午前10時すぎ、警視庁の捜査員6人が家宅捜索に入った。

 閑静な住宅街には早朝から30人以上の報道陣が詰め掛け、散歩していた住民も立ち止まり捜索を見守る。だが、力士らは名古屋の宿舎に滞在しており、部屋はひっそりと静まり返ったまま。

 近所の女性は「最近はけいこの音もせず、力士たちの姿も見なくなり、活気がなくなった。早く騒動が収まってほしい」と心配そうな表情だった。

 やはり家宅捜索が行われた時津風部屋(東京都墨田区)では、午前11時前に捜査員3人が部屋から出てきた。報道陣の呼び掛けに応じることなく、捜査の拠点ともなっている本所署に歩いて戻った。