大相撲の元小結海鵬の谷川親方(37=八角)が29日、東京・両国国技館で断髪式を行い、横綱白鵬ら約350人がはさみを入れた。土俵上で式が始まるころには涙を流していた谷川親方。最後は師匠の八角親方(元横綱北勝海)に大銀杏(おおいちょう)を切り落とされ「相撲はやり切った」ときっぱり。既に部屋で後進の指導に当たっており「最後まで諦めない、皆さんに喜んでもらえるような相撲を取る子を育てたい」と話した。谷川親方は日大相撲部から96年初場所に幕下付け出しで初土俵。小兵ながら相撲巧者として知られ、技能賞を2回受賞した。