<大相撲秋場所>◇2日目◇15日◇東京・両国国技館

 横綱鶴竜(29=井筒)が横綱の意地で、若い挑戦者を退けた。

 もろ差しになるも、191センチの体格を生かした豪快な取り口が持ち味の照ノ富士(22=伊勢ケ浜)に腕をきめられかけ、さらには左かいなを返されて右腕が「万歳」状態になった。

 それでも、想定していた横綱は、苦しい体勢にも「全然、慌てなかった」。左下手で引き込みながら、右腕を首にからめて首投げ。23秒8の相撲にけりをつけた。

 「慌てず、落ち着いて取れたのが良かった」と淡々と振り返り、照ノ富士については「なんと言ってもいい体格をしている。こうやって経験を積めば、はい上がってくるんじゃないですか」と話した。