大関琴光喜の解雇以上の処分が、28日にも決定する可能性が出てきた。特別調査委員会が25日、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)に緊急の理事会と評議員会を要請し、28日に開催が決まった。力士にとっては大事な晴れの日でもある名古屋場所番付発表当日。伊藤座長は「中間報告の中間だが、非常に事態は緊急性があることを理事にも理解してもらう。評議員会はそれを説明し、今後の協力をお願いするため」とした。

 外部有識者10人による特別委は27日に第1回を開き、上申書と事情聴取の報告を受けて協議する。野球賭博をした31人の出場可否について話し合い、7月2日の第2回で中間報告をまとめる。処分については捜査との兼ね合いもあり、状況を見るとしていた。

 しかし、伊藤座長は27日の特別委について「どこまでいくかは分からない。ガチンコ勝負。○か△か×か。あきらかな×となれば、協会にしかるべき処分をお願いする」という。発端となった琴光喜については「一番のクビだよ」とキッパリ。野球の独立リーグでは野球賭博に関与した8人が解雇された。弁護士の村山外部理事も「他の団体も参考になる。社会的責任は重い」と話した。

 特別委で話がまとまれば、翌28日の理事会でその報告を受けての処分を迫られる。直後には評議員会が開催されることから、4分の3以上の決議が必要な除名にまで一気にいく可能性もある。