横綱白鵬が「貝」になった。3日は名古屋市熱田区の熱田神宮で、恒例の奉納土俵入り。武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)はじめ、協会幹部らとともに場所中の安全を祈願した。雨の影響もあり、集まったファンは昨年に比べて1500人少ない2500人。賭博騒動で揺れる中、ヤジが飛ぶことはなかった。

 ただ、主役の白鵬は硬かった。2日の調査委で、仲間内で花札をしたという上申書を出していたことが明かされた。軽微で反社会性は薄いため処分はない。ただ、場所前に「賭博経験」が表に出たことに動揺しているようだ。関係者には「昨日は4時まで眠れなかった…」と明かし、問いかけには一切答えず。部屋のマネジャーを通じ「明日以降に(対応します)」とダンマリを貫いた。しかし、5日予定の番付発表後の記者会見で、賭け事に関する質問をするなら会見をキャンセルする意向を持っている。この日、会見を主催する中部運動記者クラブに対し、日本相撲協会広報部を通じ伝えてきた。