名古屋場所をめぐる広告などの辞退が相次ぐ中、日本マクドナルドホールディングスは7日、今場所も懸賞金を継続する方針を示した。同社の広報担当者は「大相撲はファン層が幅広く、歴史も伝統もある。日本を元気にする一助になればと思い、応援しています。社内でも議論しましたが、引き続き、応援させていただきます」と話した。

 野球賭博問題の影響から、最多の懸賞を出してきた永谷園、横綱白鵬がCM出演している富士ゼロックスなどが、今場所は撤退。NHKの生中継中止も決まり、広告効果は薄れることが確実となったが、マックは動じなかった。NHKの決定については「想像はしていましたが、NHKの判断とは関係ありません」と答えた。

 マックは昨年3月の春場所から懸賞金を出し始め、今年の初場所から1場所100本(600万円)に倍増させた。両国国技館から徒歩1分のマクドナルド両国西口店では、年3回の東京場所中に限り、勝った力士にバリューセットを無料でプレゼントする企画を8年以上も実施中。力士と同様、太っ腹なところを見せている。

 同社は大相撲に限らず、野球のWBC、サッカーのW杯、五輪などのスポンサーにもなっており、スポーツへの支援が目立つ。広報担当者は「もともと経済的に停滞していた時期に(懸賞金を出すことを)始めた。今も、角界全体を盛り上げたいスタンスは変わっていません」と話している。