<大相撲名古屋場所>◇4日目◇14日◇愛知県体育館

 幕内では横綱白鵬(25=宮城野)が4戦全勝で、連勝記録を双葉山と並ぶ36に伸ばした。

 白鵬が、またひとつ相撲史を塗り替えた。立ち合いで圧力をかけて怪力の阿覧を起こし、すかさず右、左と腕をねじ込む。右を巻き替えてきた相手の上体が伸びたと見るや、豪快につって前に出た。最後は冷静に寄り切って、初日から4連勝。「昨日、今日の動きのほうが、初日、2日目よりいいと思います」とエンジンがかかってきたようだ。

 これで初場所14日目から36連勝。朝青龍の「35」を上回り、平成の連勝記録となった。先輩横綱超えに「うれしい限りでございます」と声を弾ませ、双葉山が晩年にマークした36連勝と並んだことに「光栄です」と笑った。双葉山が69連勝したのは、年2場所制だった23歳から26歳にかけて。同じ年ごろに円熟期を迎えている横綱は「プレッシャーはありますけど、いい意味で集中している」と手応えを感じていた。