大相撲の野球賭博事件で、東京地検は15日、元大関琴光喜関(34)から野球賭博の口止め料名目で現金を脅し取ったとして、恐喝罪で元力士古市満朝容疑者(38)を起訴した。古市被告は1月、元琴光喜関に対し、野球賭博の胴元との仲介役だった阿武松部屋の床山を通じて「マスコミや警察に知られたら大変なことになる」などと脅し、現金350万円を受け取った恐喝容疑で逮捕された。

 また、古市容疑者が3月、元大関琴光喜関に口止め料を求めた際、「(暴力団側に)金額を1億円にまけてもらった。自分も2000万を肩代わりするから、残りを払え」と要求したことが15日、関係者への取材で分かった。

 警視庁は、古市容疑者と、同席していた指定暴力団山口組系組員について恐喝未遂容疑での立件に向け詰めの捜査を進めている。