日本相撲協会の吉野準監事(76=元警視総監)は27日、野球賭博をした力士らの処分について「見直すところがあれば見直すべき」との私見を述べた。野球賭博事件は前日26日、胴元役の元力士ら4人が逮捕された。放駒理事長(元大関魁傑)は前日に追加処分は科さない方針を示し、この日の理事会でも議題に上げなかった。だが吉野氏は「捜査の進展にもよる。見直すとも決めていない」と、現役力士に逮捕者などが出た場合、追加処分を科す必要性が出てくると訴えた。また前日逮捕された元力士全員の師匠だった阿武松親方(元関脇益荒雄)は、この日の師匠会後「逮捕者を出してしまったことは、本当に深く申し訳ないと思っております」と頭を下げた。