大相撲の横綱白鵬(25=宮城野)が観光大使を務める北海道・滝川市では、主にモンゴルで生産されるシーベリーという果実を用いた“白鵬スイーツ”を開発していることが29日、判明した。

 北海道・滝川市で“白鵬スイーツ”を開発中で、2~3月にも発売されることが分かった。白鵬の母国モンゴルで主に生産されている、ブルーベリーに似たシーベリーという果実を用いたチョコやアイスなどを考案中。最終的な微妙な味付け、どの商品を発売するかなどは白鵬が決める。舌の肥えた横綱がプロデュースする一風変わった名産を目指す。

 “白鵬スイーツ”のターゲットは白鵬と同年代以上の男性。シーベリーは極寒の地でも育ち、甘みだけでなく酸味もあるのが特徴。厳しい稽古に耐えたことが実を結び、横綱にまで上り詰めた、白鵬のイメージと合致する。もともと滝川市内でシーベリーを生産している農家はいなかったが植樹され、滝川市で全て生産できる体制が整えられた。

 包装などには滝川市の出村明弘地域振興アドバイザーが講師を務める拓大外国語学部の学生の新しい発想も盛り込まれる。「町に元気を与えたい」という、滝川市関係者の思いに賛同して、白鵬は昨年から観光大使に就任しただけに、全力で協力する。