新大関琴奨菊(27=佐渡ケ嶽)が、引っ張りだこになった。今日8日の稽古後に神戸入りし、明日9日に同地の下畑海神社で行われる子供相撲に協力することが7日、決まった。当日は、ぶつかり稽古を見せたり、基本動作を教えたりする予定。その後にも、町内を練り歩くなど、相撲普及のために一肌脱ぐことになった。

 この日は、東京・靖国神社で行われた奉納相撲に参加。新大関としてサインを書いたり、手形を押したり、日本相撲協会の携帯サイト用インタビューの収録に応じたりと、控室で休む暇は、ほとんどなし。「自分らが頑張って、盛り上げていきたい。できることはわずかだけど、考えていることを実行していきたいですね」と話した。

 13~15日は故郷の福岡に帰省し、県知事訪問、水上パレード、市民栄誉賞授賞式など予定がぎっしり。11月3日には、子供の相撲大会を訪れ、優勝賞品のマウンテンバイクをプレゼントする予定。新大関場所は、これまでと勝手が違い、琴欧洲、日馬富士、把瑠都の3大関とも、昇進場所で成績が落ちた。琴奨菊は「長くやりたいので、頑張りすぎず、できる範囲のことをやっていきたいです」と慎重に話した。