昭和の大横綱大鵬の納谷幸喜さん(享年72)の生きざまを記した「人間大鵬幸喜のいい話」(税込み1575円、ベースボールマガジン社)が5月中旬に発売される。今年1月に死去し、2月に国民栄誉賞を受賞した大鵬さんに、75年の入門時から付け人のような存在として支え続けてきた、大嶽部屋所属の世話人・友鵬(56=しこ名は勇鵬)が明かすエピソードや逸話の数々がまとめられた。現役時代から親方時代、相撲を離れた私生活まで、家族同様に過ごしてきた約38年間が凝縮されている。友鵬は「厳しくもあり、優しくもあり、こだわりもたくさんあった。人間味あふれる素顔をお伝えしたいと思いました。僕はオヤジの弟子で幸せでした」と著書の中で話している。書店などでの一般発売を前に、来月12日に初日を迎える夏場所(東京・両国国技館)で先行発売される。