<卓球:世界選手権>◇2日◇男子シングルス4回戦◇横浜アリーナ

 “暴れん坊若武者”の松平健太(18=青森山田高)が、北京五輪金メダリストで世界ランク2位の馬琳(29=中国)を土壇場まで追いつめた。3-4(9-11、7-11、11-4、11-13、11-8、11-8、9-11)で敗れたが、五輪王者相手にフルゲームの奮闘劇を演じた。

 最終ゲームも4-1でリードした。そこで「勝ちを意識してしまった」と言う。そこから王者に反撃され、9-11で力尽きた。

 自分より世界ランクの高い相手を倒して4回戦に進出。五輪王者もあと一歩まで追い詰めた。しかしランク101位の高校生に満足はない。「チャンスがあっただけに悔しい」と唇をかみ「でも差はそこまで開いていないと思った」と手応えも感じ取った。

 「あと5年以内には(世界王者に)絶対なります」。18歳の世界選手権は終わったが、挑戦はまだまだ続く。