<神宮大会:東洋大3-1立命大>◇4日目◇18日◇大学の部準決勝◇神宮

 東洋大(東都大学)は立命大(関西5連盟)を3-1で破り、連覇へあと1勝とした。

 東洋大は上野投手-大野捕手のプロ指名コンビの活躍で、2年連続優勝へ王手をかけた。1-1で迎えた6回無死一塁。大野は前日練習の感触を思い出しながら、打席に向かった。リーグ戦から大会にかけ打撃不振。練習後の特打で約10分間、高橋昭雄監督(60)の指導を受けた。ミートポイントを前にすると、内角球が楽にさばけた。「良い感じをつかんでいたので力むことなく打席に立てた」と大野。中学で1年後輩の立命大・藤原正の直球を振り抜いた打球は、左翼フェンス直撃の決勝二塁打。日本ハムのドラフト1位の大野の一打などで挙げた3点を、ロッテのドラフト3位の上野が9回途中まで1失点で守り抜いた。

 これでV2ばかりか、春・秋リーグ戦、大学選手権、神宮大会制覇と年間4冠にあと1勝とした。決勝の相手は早大を破った東北福祉大。「08年を締めくくる最高の舞台ができた。幸せをかみしめて戦いたい」。高橋監督と黄金バッテリーは口をそろえた。