ソフトバンクは順調に開幕を迎えた、と言ってもいい。新型コロナウイルス感染拡大の影響で調整が難しかったが、大きな問題はない。けが人、キューバ勢が間に合わなかったことなど仕方ない面を除けば、想定以上の状態だと思う。
心配材料をひとつ挙げるなら、今年も「中継ぎ登板過多」の心配がぬぐえない。先発陣は6人決まった。枚数はそろったが、全体的に調整での「球数」が足りなかった。開幕延期で短期間で仕上げる必要があったが、練習試合で100球以上を投げることができなかった。開幕しても7、8回を投げ、100球を超えることは「未知」となる。先発陣は不安を抱え、マウンドに向かわなければならない。
先発が早く降板することは、中継ぎの負担増を意味する。7回から抑えの森につなぐまでのセットアッパーに加え、その前に1、2人の登板も必要となる。「第2先発」を整備しているが、ここにも負担がかかる可能性は高い。
昨年はセットアッパー甲斐野が大活躍したが、今年は故障で出遅れた。毎年、こういう投手を出さないためにも、今後は公式戦の中で先発陣がイニング数を増やす努力をしないといけない。逆をいえば、投手陣を楽にさせるためにも打線の奮起もカギとなる。
コロナ禍は、目に見えない調整不足で、投手陣を弱らせる可能性がある。正面から立ち向かい、チーム全体で克服していってほしい。(日刊スポーツ評論家)




