日本ハムは13日オリックス12回戦(釧路)で、首位相手にミスから失点し、今季初の4連勝を逃した。

先発の池田隆英投手(26)が、オリックスの新人、来田涼斗外野手(18)に痛烈な1発を浴びるなど、1回5安打5失点(自責4)で12球団ワーストの9敗目。打線も今季7度目の零敗と力なく、釧路、帯広で2年ぶりの開催となった“道東シリーズ”の初戦を落とした。

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序盤で試合の大勢が決まってしまい、5点ビハインドから、各選手がどのような意識を持って戦うかを注目してみた。この日のような試合は、ゲームの中でリズムを立て直していかなければいけない。投手は無駄な四球を出さない、野手はアウトに出来るプレーはしっかりアウトにする。これがリズムを取り戻す上で大事。2番手以降の投手は良かった。井口は良い球を投げるが、投球テンポが悪くリズムに乗り切れない課題があった。本人も意識していたと思うがテンポ良く力も抜け打者に向かって攻められていた。アーリンもテンポ良く投げていた。

一方で残念なこともあった。2回に宗の遊飛を石井が落とした。慣れない地方球場、風が強い、上空のボールも見づらい条件。頭には入っていたとは思うが、対策はできていたか。風が強いなかでの飛球は、捕球するまでどこに落ちてくるかを疑うべき。ボールへの追い方など動きが緩慢に見えた。特に前の打者、福田の左飛は、私が思っていたより左方向に飛んでいた。直前の打者で感じられただけに、意識次第で防げるエラーだった。

今季、私は試合を見るなかで技術や戦略ではなく、選手の意識の問題を指摘することが多い。そこを改善すれば防げる失点もあるし、攻撃で取れる点も出てくると思う。(日刊スポーツ評論家)

ベンチで険しい表情の日本ハム栗山監督(左から2人目)。右手前は三振に終わりベンチに戻る万波(撮影・佐藤翔太)
ベンチで険しい表情の日本ハム栗山監督(左から2人目)。右手前は三振に終わりベンチに戻る万波(撮影・佐藤翔太)