85年の阪神日本一時の守護神で、元投手コーチの中西清起氏(60=日刊スポーツ評論家)が19日、阪神の沖縄・宜野座キャンプを訪問。韓国・サムスンとの練習試合をチェックした。
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サムスン戦は3人の左腕に注目した。全員好投した中で、特に面白いと感じたのが大竹だ。内外角ともボール1個分、ストライクとボールの出し入れができるコントロールは抜群。力感のないフォームで、押したり引いたりもできるから、最速は140キロ台前半でも打者が差し込まれる場面が目立った。タイミングを外すチェンジアップも効果的で、カットボールも良い。投球のうまさを持っているし、先発で十分計算が立つ。現役ドラフトで最高の補強ができたのではないか。
岩貞は3年ぶりの先発だったが、しっかり腕が振れて良い球がいっていた。スライダーもキレキレで2回完全4奪三振の結果通り、サムスン打線を圧倒していた。岡田監督が先発でと考えるのもうなずける。ただどちらかと言えば、短い球数で爆発的な力を発揮するタイプ。今後イニングを伸ばしていった時に、どういう結果が出せるかがポイントになるだろう。開幕ローテは青柳、伊藤将、西勇、西純、才木の5枠が確定的で、残り1枠を実戦2試合で6回3失点と結果を出している桐敷も含め、大竹、岩貞の左3枚を中心に、右のB・ケラーらで争う構図だ。他球団がうらやむハイレベルな競争になっているのは間違いない。
新人の富田も投げっぷりが良く、リリーフとして面白い存在だ。特に右打者の内角低めを突く真っすぐの精度が抜群。甘くなれば1発の危険があり、手元が狂えば死球の可能性もあるが、度胸よく懐に突っ込めるのは大きな武器になる。左打者はもちろん、右も苦手にしないタイプに映った。救援陣はコントロールが生命線だが、四球で崩れる心配もなさそう。昨秋のU23W杯で優勝に貢献した国際経験も大きな強みだ。リリーフ左腕は岩崎が確定で、渡辺雄と島本と争う構図だが、その競争に割って入るポテンシャルを感じる。中継ぎ争いもレベルが高い。




