阪神は先発村上頌樹投手(24)がプロ初完封で初勝利を飾り、チームの連敗を2で止めた。
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24歳の阪神村上、20歳の中日高橋宏。若き右腕同士の投げ合いにケリをつけたのは、虎の新戦力だった。
大石 村上は立派な投球だった。すごみのないすごみと言うべきだろうか。ストレートが球速150キロを超えるわけでなく、フォークの落差がすごいかと言えばそうでもない。フォームに特徴があるわけでもない。真っすぐが微妙に動く? それが打てない要因かはわからない。球威が伝わってきたのは高橋の方だった。でも村上は打てそうで打てない。一つ言えるのは、投手にとって生命線の“制球力”にたけていることだろう。前回登板と合わせて2安打しか打たれていないのだから大したものです。
4月12日の巨人戦(東京ドーム)が7回で打者21人、この中日戦は9回で打者29人と対戦した。計50人に打たれたヒットは、わずか2本。2試合に登板し、1イニングに要した球数は平均で約12球だから、いかに“攻めの投球”だったかがうかがえる。
大石 キレのあるストレートに、カット系、フォークで「横」「縦」に投げ分けた制球がついたピッチングは、いかにコントロールが大事かを示した。たまにカーブで緩急をつけることもできた。坂本との呼吸が合っていた証拠だろう。前日の中日戦でエース青柳が崩れて負けたので、村上で連敗を止めることができたのは大きかった。
阪神はこの中日3連戦で今シーズンの対戦カードが一巡する。
大石 開幕からの先発は秋山が打たれても、大竹が台頭してきた。西純が再調整になっても、村上でカバーができたのは戦力層の厚さを物語っている。伊藤将の復帰も近いようだ。あとはどう“勝ちパターン”を築くかに注目している。
【取材・構成=寺尾博和編集委員】











