野球ファンにとって、月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。パ・リーグ編は平石洋介氏(44=日刊スポーツ評論家)。

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週前半で当たるオリックス-ソフトバンクに注目したい。昨季王者らしからぬ試合が続いたソフトバンクだが、6日にようやくスカッと勝てた。絶不調だった山川が3安打5打点。打撃の内容がガラッと変わった。具体的には、初回の1号2ランよりも3回の右翼フェンス直撃のタイムリーに目がとまった。

チーム状況の悪さもあったのだろう。それまでは「打ちたい、打ちたい」という気持ちからか、投手が投げた瞬間に体が突っ込んでいた。そうなると、右肩が前に出てスイングの奥行きがなくなり、バットは止まらない。ボールを通過するところを振れなくなっていた。もともと、引っ張りタイプ。逆方向に打とうと思わなくても逆方向に飛ぶのは、本来のスイングが戻ってきた証拠だ。

打者に限らず、投手もそう。さらに、他のスポーツもそうだと思う。コツをつかむ瞬間がある。山川も何かをきっかけに、あのタイムリーが出たのだろう。今回は1日休みで空いたが、できることなら、試合を続けたかったはず。いずれにせよ、4番が本来の形をつかんだのであれば、チーム浮上の空気が漂う。

対照的に、オリックスは順調なスタートを切った。もともと投手はいい上に、太田、西川、杉本、頓宮ら打線のつながりが素晴らしい。特に西川。移籍1年目はいまひとつだっただけに、今季のキーマンとみている。昨季6勝18敗1分けと大きく負け越した相手にシーズン最初で勝ち越せたら、さらに勢いがつく。

西武-ロッテも注目したい。昨季の西武は開幕から3カード連続勝ち越し。ところが4カード目のロッテ戦に連敗し、そこから沈んだ。まさかの経験を私自身、コーチとして味わった。今回も同じ4カード目、しかも同じ大宮で組まれている。ここまで状況が似ていると、選手は嫌でも思い出す。まずはエース高橋で勝って、昨季開幕16連敗の相手に雪辱したい。

楽天は投手陣の安定が光る。前回雨で流れた藤井が好投して、11勝した昨季のように計算できるところを見せたい。3連敗中の日本ハムもトータルでは悪くない。まずは週頭で投げる伊藤が、どういう投球を見せるかだ。(日刊スポーツ評論家)

日本ハム対オリックス 3回表オリックス2死一塁、左越え適時二塁打を放つ西川(撮影・黒川智章)
日本ハム対オリックス 3回表オリックス2死一塁、左越え適時二塁打を放つ西川(撮影・黒川智章)
西武対日本ハム 西武先発の高橋(撮影・滝沢徹郎)
西武対日本ハム 西武先発の高橋(撮影・滝沢徹郎)