現役時代は阪神一筋22年、4番や代打の神様で活躍した日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(55)が開幕からの9試合を総括。8日のヤクルト戦で始まる甲子園6連戦のポイントを指摘しました。【聞き手=松井清員】


阪神は開幕3カードを終えて貯金2と、上々の滑り出しです。特に開幕3連勝で勢いに乗っていた巨人を止めた3連勝は価値があります。何といっても、先発陣の頑張りが大きいですね。5勝中4試合白星もついています。中でも昨年勝ち星に恵まれなかった村上の2連勝発進が、チームを引っ張っていると思います。

富田や門別にも勝ちがつき、ビーズリーもまずまずで、デュプランティエも今後に期待を抱かせる内容でした。救援陣もいきなりセットアッパー的な役割を果たしている新人工藤をはじめ、みんな持ち味を発揮しています。唯一ゲラが2軍に落ちましたが、1年を通して絶対に必要な投手です。しっかり調整して、みんなが疲れてくるころに備えてもらえればと思います。

西勇や大竹も2軍で状態を上げていますし、あとは才木ですね。初先発した1日のDeNA戦は、棒球に近い球質でした。昨年のようなキレを取り戻して、先発する8日のヤクルト戦で今季初勝利がつく投球ができれば、チームはさらに波に乗っていけると思います。6連戦の初戦、火曜日の先発はそれほど重要です。

打線は高い出塁率で好機をつくっている1番近本とともに、4番森下のどっしり感が際立ちます。昨年までとは違い、追い込まれても簡単には終わらない。粘って粘って、何とかしてくれるのではという期待感を抱かせる内容と結果になっています。昨秋プレミア12で侍ジャパンの4番を務めた経験が、大きな自信につながっているのでしょう。

今回の6連戦は週末に中日と戦いますが、マルティネスが抜けても投手力が良い。防御率2・33は、巨人と並ぶリーグトップです。打線が奮わず最下位にいますが、ここは要警戒。注目ポイントになりそうです。(日刊スポーツ評論家)

明るい表情で練習する阪神才木(2025年3月31撮影)
明るい表情で練習する阪神才木(2025年3月31撮影)