近年、低迷が続いている西武だが、やっと優勝を目指していけるチームの基礎が整ってきた。
キャンプでの投内連係を見た時、各ポジションにそれぞれ競争意識を感じさせるような布陣だった。これまでは漠然と「どのポジションに誰を起用するのだろう」といった感じ。厳しい言い方をすれば、大した実力がなくても順番に試合に出られるのだろうな、といった印象。言い換えると、誰が出てもレギュラーにはなれず、結果を出さなくてもチャンスが回ってくるというメンバー構成だった。
それほど大物選手を補強した訳ではないが、個々の競争意識が高まっている。セカンドにはFAで日本ハムから移籍した石井と外崎。サードにはプロ入り2年目を迎える渡部が外野からコンバートされ、いまひとつ伸び悩んでいる山村がいた。ショートにしても成長している滝沢と源田。捕手陣もドラ1の小島が加入し、層が厚くなった。ルーキー捕手は覚えることも多く時間がかかるだろうが、打撃面はセンスを感じた。踏み込んだ右足を柔らかく使え、インパクト後に、かかとで回れていた。懐の深い打撃ができそうだった。
レギュラーとして確定しているのはネビンぐらいだろう。外野の新戦力もDeNAからFA移籍した桑原と、新外国人のカナリオと台湾球界からきた林がいる。昨シーズン、センターのレギュラーとして起用されていた西川もウカウカしていられない雰囲気があった。
新戦力のカナリオと林に注目した。カナリオはオープンスタンスで構えるが、そこから極端に踏み込んでくるタイプではない。スイングにもクセがなく、これだと内角はさばけそう。そして、以前から日本球界入りを熱望していたと聞いた。まだ25歳で若く、日本野球への適応力がありそうだ。
もう1人の新外国人・林は体も大きく、パワーがあった。外国人枠の兼ね合いで、1軍に置いておけるのはどちから1人になるだろうが、高いレベルの競争を演出できると思う。
今井がポスティングでアストロズ入りしたが、高橋光は残留。いくら投手力がよくても先発が2人も抜ければ厳しいと思っていたが、投手力は他球団に決して見劣りしない。まだ不確定要素は多いが、うまくかみ合えば優勝争いに絡んでこれそうな雰囲気が出ていた。(日刊スポーツ評論家)




