今季のソフトバンク打線は7月2日までで76試合を消化しリーグトップの91本塁打を放っている。そのうち本拠地ヤフオクドームでは35試合で52本。そのうち20本が15年から新設されたホームランテラス弾だった。正直、思ったよりもスタンドへの本塁打が多い。

 日刊スポーツ出版社が91年に発行した「’91プロ野球図鑑」には26年前の各球団本拠地のイラスト図が載っている。ホークスの本拠地平和台は両翼91メートル、中堅122メートル、川崎球場は両翼90メートル、中堅118メートルしかない。当時広いと言われていた西武球場も両翼95メートル、中堅120メートル。ほかのセ・リーグ本拠地もほとんどが狭かった。現在はどこも両翼100メートル、中堅122メートルが基本サイズ。ヤフオクドームは左中間、右中間のふくらみがなくなった分狭くはなったが、昔に比べればそれでも大変だ。

 楽天がトラックマンという測定器を使った本塁打飛距離を公表している。ヤフオクドームにも同様の機器がある。ソフトバンク球団関係者も「うちも検討します」と話した。ラッキーゾーン的なテラス弾でも100メートルは飛んでいるはず。ぜひ公表してもらいたい。もっとテラス弾の価値が高まるはずだ。【ソフトバンク担当=石橋隆雄】