この時期が来れば、思うことだが、10月の間延び感は何とかならないものか。阪神は6日の中日戦を雨で流し、リーグ最終戦が10日に順延された。CSに進出したチームを見れば、1位広島は1日、3位DeNAは4日に全日程を終了している。パ・リーグは、7日時点で3位楽天の未消化試合が3つもある。両リーグとも順位はすでに確定しているが、14日開幕のCSまでまだ1週間ある。

 CSも開幕直前になれば、盛り上がってくるだろうが、ペナントレースの流れをそのまま短期決戦に突入できないだろうか。リーグ最終戦を10月●日に行うと設定し、それまでに中止試合分も含めて、各球団が消化していく。そしてすぐにCSに入る。それぐらいのスピード感があってもいい。

 もちろん、一定の期間内に143試合を消化するのは難しい作業だ。セ・リーグ4球団が屋外球場で、梅雨や台風直撃など天候に左右されやすく、予定通りには進まない。最悪の場合、ダブルヘッダーが生じる。ドーム球場の球団と日程面で不利になる恐れもある。チケットをいかにさばくかという営業面の問題があるのも理解できる。しかし、このスケジュールは改善の余地がある。【阪神担当=田口真一郎】