<日本生命セ・パ交流戦:オリックス5-0DeNA>◇5日◇京セラドーム大阪
オリックス田嶋大樹投手(22)が昨季6月17日DeNA戦以来、353日ぶりの復活勝利を手にした。
◇ ◇ ◇
リハビリ期間中、祖父母の存在が田嶋の支えの一つとなった。田嶋が野球を始めたことで、野球を好きになったという母方の祖父が孫の活躍に喜びを感じていると母から伝え聞いた。
祖父からは登板日の約1週間前に「まだか? いつ投げるんや? 楽しみにしているから」と直接連絡があった。
「ずっと長生きしてほしいですし、そのために楽しめる時間を僕が作れたらと思って、『早く自分が投げている姿を見せたい』という気持ちがあった。それに向けて頑張ってきました」
昨年6月24日のソフトバンク戦を最後に、長期離脱を余儀なくされた。「ケガした時はその時間がないと思って、また来年かと思ったら悔しかった」。懸命なリハビリを続け、再び1軍舞台に舞い戻ってきた左腕。この日の復活星が最高の祖父母孝行なった。【オリックス担当 古財稜明】