気分も前向きになったようだ。ソフトバンクの秋季キャンプメンバーから外れ、リハビリ組で汗を流す上林誠知外野手(24)に笑顔が戻った。「12月からはバンバン振っていきますよ」。福岡・筑後市にあるファーム施設。秋晴れの日差しに照らされながら、心地よさそうに汗をぬぐった。

4月に右手に受けた死球の影響で今季は99試合の出場にとどまった。昨年は自己最多の22本塁打を放ち、飛躍が期待されたシーズン前半のアクシデント。治療に専念していれば、ここまで長引くこともなかったろうが、すべては通り過ぎてしまった「過去」だ。1日に関東の病院で検査を受けた。まだ右手に痛みのような違和感が残るため11月は打撃、スローイングの制限がついた。「キャンプに行っても打撃もできないし、こっちで徹底的に体を鍛えます」。順調にいけば12月には制限も解除される予定で「(春の)キャンプもあるし、12月、1月はバンバン打ちます」と語気を強めた。

新たな目標も見据えている。来夏の東京オリンピック(五輪)出場だ。「そこは狙っていきたいですね」。開幕前からの猛アピールで「侍復活」も目指すつもりだ。初めて日の丸を背負った17年秋。「ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ2017」の韓国戦(初戦)で延長10回裏にサヨナラ勝利に導く起死回生の同点3ランを放った。侍ジャパンの稲葉監督にもホークスの背番号「51」は強烈なインパクトを与えた。「(五輪は)シーズン半ばにあるので、早いところからアピールしないと」。復活の来季へ-。上林は実りの秋を誓っている。【ソフトバンク担当 佐竹英治】