<楽天5-0日本ハム>◇28日◇楽天生命パーク

鋼の信念で一番星をつかんだ。楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が、プロ初登板、初先発で6回4安打8奪三振無失点と好投。今季の新人最速でプロ初勝利を挙げた。開幕カードでの新人初登板初勝利は球団史上初。幼少期から培った両親、恩師の教えを土台に、自らの意思と周囲の支えを乗せた。雨中の本拠地で強じんな精神力を披露し、力強く道を切り開いた。

     ◇     ◇     ◇

早川の物おじしない性格とスマートな思考回路は「3分間スピーチ」にも表れた。

木更津総合の冬合宿で練習後の恒例行事。宿の大広間で選手、保護者含め100人ほどの前で壇上に立つ。3分を与えられ、当日の朝、抽選でランダムに決められたテーマに沿って、言葉を発し、400点満点で評価がつく。

早川のテーマは、1年時が「『伝統』とは」。2年時は「『木更津総合高校野球』に入部して実感したこと」。早川は「ある程度伝えたいことをざっくりまとめて、それを連想させながら話すことが大事」とランニングでの移動時間や練習の合間を縫って、脳内で考えをまとめた。

五島監督は「高校生で人前で話すのは緊張する。2人くらい倒れたやつもいる。でも早川は、ハキハキと話していましたね」と振り返る。ちなみに1年時は296点、2年時は358点。「順番もあるからね…。上位って書いてやってください」と話す同監督の笑顔に、左腕のキャラクターがにじんだ。【楽天担当=桑原幹久】

楽天ドラフト1位の早川が、木更津総合高2年時の冬合宿で行った「3分間スピーチ」のテーマと点数(撮影・桑原幹久)
楽天ドラフト1位の早川が、木更津総合高2年時の冬合宿で行った「3分間スピーチ」のテーマと点数(撮影・桑原幹久)