<日本ハム0-7ソフトバンク>◇6日◇札幌ドーム

ソフトバンク打線が北の大地で活性した。今季チーム最多の14安打を放って7得点。5連敗でストップさせ勝率5割に戻した。

1回表ソフトバンク2死二塁、栗原は右越え2点本塁打を放つ(撮影・黒川智章)
1回表ソフトバンク2死二塁、栗原は右越え2点本塁打を放つ(撮影・黒川智章)

「先手必勝」の言葉通り、初回から打線がつながる。1番周東が左前打で出塁。開幕戦以来の初回ヒットで流れをつかんだ。今宮の犠打で1死二塁とし、3番柳田が中前へ先制タイムリー。主砲の一打に5番栗原も呼応した。右翼席へ豪快に2号2ランを運んで3点を先制。「打ったのはスライダー。何とか追加点をという思いで打席に入った。いいスイングで打つことができた。今季初登板の千賀さんを援護できて良かった」。栗原は7試合ぶりのアーチに自画自賛した。4戦連続安打で打率も3割6厘に上昇。「1打席1打席を必死にやっている結果。これからも頑張っていきたい」とヒーローインタビューで力を込めた。

試合後、スタンドに手を振る栗原(撮影・黒川智章)
試合後、スタンドに手を振る栗原(撮影・黒川智章)

「先行逃げ切り」がホークスの必勝パターン。5連敗中はいずれも先制を許してきた。2回に1点を追加すると中盤6回に松田の適時二塁打で加点。8回には松田の1号ソロなどで2得点。「いいスイングで完璧に捉えることができた。今季初ホームランなので素直にうれしい」。一塁ベンチ前では右手拳を突き上げる「アツオポーズ」も披露した。今季初登板となった千賀が6回に負傷交代。エースの好投に報いるためにも打線は終盤も手を抜くことはなかった。

6回裏日本ハム1死、左足を負傷し担架で運ばれる千賀(撮影・黒川智章)
6回裏日本ハム1死、左足を負傷し担架で運ばれる千賀(撮影・黒川智章)

少しばかり足踏みしたが、ようやく「つながる打線」の姿が見えてきた。【ソフトバンク担当 佐竹英治】