精神的にタフな選手だと思った。ソフトバンク田上奏大投手(19)だ。

20年ドラフト5位で入団しながら、21年12月に育成選手として再契約。球団の育成方針とはいえ、わずか1年で支配下登録から外れた。まして、田上は高卒1年目の19歳。戸惑いがあってもおかしくない。「大丈夫か…」と、気遣いの言葉をかけたが「もう1回頑張ります!」と、笑ってくれた。

19歳でも立派な大人だ。11月25日、球団が田上と来季契約を結ばないと発表した時に、本人の囲み取材が行われた。球団広報は「高卒1年目の子なので、あまり攻めた質問はしないでください」と、報道陣に配慮を要求。しかし始まってみればスムーズな一問一答が行われた。

「育成になるっていう話に前向きに考えてます。(育成方針には)納得しています。キャンプではまだできてない部分もあると思うので、そういうところを頑張って練習していきたいです」。

履正社(大阪)出身で投手歴は約1年半ながら、最速154キロ。母の弟にあたる叔父は中日、ソフトバンクで捕手として活躍し、現在大産大付野球部を率いる田上秀則監督。潜在能力は申し分ないが、精神的にも強い。ソフトバンクではなじみとなった、育成からの大化けをするかもしれない。【ソフトバンク担当=只松憲】

田上奏大(2021年12月9日撮影)
田上奏大(2021年12月9日撮影)