阪神2軍春季キャンプが、うるま市・具志川球場でスタートした。

今年から高知・安芸を離れ、1、2軍どちらも沖縄で実施。選手の入れ替えもより、スムーズになった。1月中旬までは、球場も未完成だったが、阪神園芸の「神整備」でグラウンドは野球に打ち込める環境へと変わった。

あたたかい気候も選手の後押しとなる。この時期の安芸市は気温7度。キャンプ初日のうるま市は22度でサングラスと日焼け止めは必須だった。北海道出身の門別啓人投手(18=東海大札幌)も「暑くなって体が動きやすいっていうのはある。ブルペンでの感覚も良かった」と選手へのプラス要素も目立っていた。

キャンプならではのふれあいも復活していた。阪神のマスコットキャラクターのキー太が具志川球場に登場。足を運んだファンにサインを書き、ツーショット写真も撮ることができる。記者がスタンドで選手の打撃を見ている時、キー太が隣に座り癒やしてくれた。また、ファンの休憩所としてキッチンカーが受付の近くでスタンバイ。阪神のユニホームを着た店主たちが、タコライスや本格スパイスカレー屋などが並び、食事にも困らない。

和田豊2軍監督(60)も「ファンの皆様もぜひ、具志川の方に足を運んでいただいて、選手にもひと声ふた声かけていただいただければありがたい」と呼びかけた。

うるま市もこのキャンプ期間は、約2000人の集客を目指している。宜野座も岡田新体制で注目が集まるが、具志川も熱く盛り上がってほしい。【阪神担当=三宅ひとみ】