楽天ドラフト2位小孫竜二投手(25)の、“勝利の方程式”入りへの戦いが始まった。キャンプから3月9日DeNA戦(静岡)までは、先発として調整していたが、より即戦力としての働きを期待され、中継ぎへ配置転換。開幕1軍のメンバーに入った。
学生時代から先発一筋。プロでは新たな役割でのスタートとなった。「ブルペンキャッチャーの方だったり、どういう(肩の)作り方がいいというのは聞きました。すごい先輩たちがいるので、投げすぎずとか、いろいろ聞きながらやっています。なかなか難しいポジションだと思うので、勉強していきたい」。一から調整方法を学び、新鮮な毎日を送っている。
最速154キロの直球とキレのあるスライダーの持ち主。「先発と違って、1イニングで自分の武器をマックスで出さないといけない」と引き締める。オープン戦では3試合で中継ぎ登板。いずれも1回を無失点で抑えた。慣れない役割ながらも、さっそく結果を残している。
なぜリリーフで好投を続けられるのか。馬力がある投球に加え、“器用さ”も兼ねそろえている。小山投手コーチは適性を説明した。
「クイックやけん制のターンであったり、投げる以外のことがすごくできる子。そういう部分はなかなか『やりなさい』と言ってできることじゃない。パ・リーグだと、代走で足の速い選手が多いので、そういう意識を持っていかれすぎて、バッターと対峙できない選手が多い。そこに気をつかうことなくバッターに集中できている」
緊張感があり、失投が許されない試合の終盤。馬力だけでなく“器用さ”があるからこそ、持ち味を存分に発揮できるのかもしれない。
日本ハムとの開幕カード3試合では登板機会はなし。デビューはお預けとなった。プロの公式戦の雰囲気を味わい、気持ちを昂ぶらせた。初マウンドから好投と実績を重ね、狙うは勝ちパターンでの登板。「それが今の目標ですね」。守護神松井裕へつなぐ存在へ。宮森、西口、鈴木翔、安楽らに割って入る。即戦力ルーキーが闘志をみなぎらせている。【楽天担当 湯本勝大】




