<ソフトバンク4-3日本ハム>◇11日◇ペイペイドーム
世界を席巻した自慢の快足は、やはり何とも頼もしい。ソフトバンクが今季初のサヨナラ勝利。決勝のホームを駆け抜けた周東の「足攻」には試合後の藤本監督も称賛した。「やはり驚異的ですね」。取り囲む担当記者にそう言って満足そうに振り返った。
新加入の近藤の存在もあって昨年より打線は厚みを増した。開幕から「2番」定着の近藤に、新4番の栗原が打線をけん引。それでもリードオフマン候補だった三森の不調もあって「1番固定」が最大の課題でもあったが、周東がマルチ安打を放ってゲーム3盗塁&2得点。WBCでも自慢の快足で栗山ジャパン世界一に貢献した男の存在はさらに大きくなってきたようだ。
試合前のチーム練習。ペイペイドームのグラウンドには王球団会長、秋山幸二氏、工藤公康氏の3人の姿があった。ソフトバンクの歴代3監督がそろうのは珍しい。新型コロナウイルス感染の影響もあって、この3年間はグラウンドへの立ち入りが制限されていただけに、藤本監督就任2年目で初めてソフトバンクの全監督が「集結」したわけだ。そんなタイミングに劇的勝利。藤本監督を含め歴代監督たちからすれば「もっとすんなり勝ちたいよなあ」というのが本音かもしれないが、歴代監督とともに積み上げた勝利は歴史を紡ぐ大きな1勝ともなった。05年シーズンからホークスがソフトバンクとなって今季は19年目のシーズン。これで通算勝利は1398勝。区切りの1400勝まであと2勝となった。開幕前に王会長は「(2位に)10ゲーム差以上を離してのV奪回」と号令をかけた。3年ぶりのV奪回へ-。豪打もさることながら、この日の周東が見せた「足攻」は、藤本ホークスの必勝メソッドとなりそうだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】




