38年ぶりの日本一に貢献した阪神森下翔太外野手(23)はプロ入り前から肝が据わっていた。22年ドラフト1位で入団した間もない頃、初めて取材した時だった。神奈川県出身でなじみのない関西での生活、熱狂的なファンの視線、首脳陣からの期待…。それでも、不安を見せることはなかった。

「1年目でも1軍で初安打、初本塁打を打つことは当たり前だと思っている。1年目だからというのは関係ない。自分の立場は活躍することが当たり前なのかなって思います」

強い気持ちを持って開幕スタメンを獲得。一方で打撃不振で2度の2軍落ちも経験した。それでも、腐らずに練習漬けの日々。勝負強い場面での打撃が光り、終盤には3番打者としてチームを支えた。日本シリーズでは、新人記録の7打点。ここまで成長できたのも、入団時から変わらない強い気持ちを切らさなかったからだ。

今オフは打力アップと目標の1つである20本塁打のためバットを改良。平田勝男ヘッドコーチからもオフの取り組みを絶賛されていた。年末年始も野球を中心に練習に励む。「2年目は投手との対戦経験がある中、もっともっと相手を研究して最低でも20本は打ちたい」。野球に対する覚悟と、真摯(しんし)に向き合う姿。背番号1が来季も暴れる予感だ。【阪神担当 三宅ひとみ】