私の本業は「アマチュア野球担当」だが、2月はスタートから「遊軍」としてオリックスの宮崎春季キャンプの取材に向かった。キャンプ地には選手、首脳陣のみならず、初日から球団スカウト陣が全員集結した。個人的にキャンプ期間中のスカウトの仕事は何だろう? と気になった。編成部アマチュアスカウトグループ長の山口和男氏(50)に尋ねてみると、ちょっと意外な答えが返ってきた。
「お客さまの対応がメインになります」
メイン球場の正面玄関の入り口付近で取材(暖を取る)をしていると、続々と関係者が来場する。中には選手の家族や出身校、出身チームの監督もおり、スカウト陣はゲストのアテンドを任されている。山口氏は「(入場)パスを出しても、誰かがついてないとベンチだったりネット裏には入れないので、そこに付いています」と説明した。
今年から新たな運用となった。昨年までは約10人を3班ほどに分け、3、4人で2クールに分けてキャンプに同行していたが、今回からは全スカウトが初日から24日まで滞在するという。山口氏は「ありがたいことにお客さんもゲストの方も増えるようになったので。今年から全員入ってお客さん対応しようっていうことになりました」。25日以降は解散して、それぞれの担当地区に戻る形だ。
もちろん担当スカウトとして新人選手を中心にサポートすることも仕事の1つだ。山口氏は「ちょっと焦りというか、周りに引っ張られて力んだりしてる選手もいますけど、それを担当スカウトがケガしないように『焦らなくていいよ』とちょっとペース落とさせています」。各選手の練習にも目配せをし、ブレーキをかける役割も担っている。
球団によってキャンプ期間中の役割はバラバラだという。練習のお手伝いをするだけでなく、中にはスカウトが打撃投手を務めるチームもあるという。本業は3月から秋のドラフト会議にかけて能力を見極め、指名することが主な仕事。キャンプ期間に限っての役割は各球団で三者三様だ。アマチュア野球の現場だけでなく、他球団のスカウトのキャンプ中の動きにも注目していきたい。【アマチュア野球担当=古財稜明】




