<ソフトバンク2-1日本ハム>◇2日◇みずほペイペイドーム

首位日本ハムを猛追したいソフトバンクにとって勢いがつくサヨナラ劇となった。1点差の9回1死一、三塁。5番山川が左翼フェンス直撃の二塁打。フェンスで大きく跳ね返る時間もあって、一塁走者の代走緒方が一気に本塁にヘッドスライディング。球審の判定はアウトだったが、小久保監督はリクエスト要求。ビデオ検証の結果、“逆転勝訴”で白星が転がり込んできた。

ハラハラドキドキの展開を見守った王球団会長の足取りも軽かった。前日(1日)、東京ドームでの初戦は先発有原が1-0の完封勝利。決勝点が6回、中村の犠飛という緊迫戦だっただけに「心臓に悪い試合だよ」と苦笑いを浮かべていたが、連勝を手にした劇的勝利には笑顔だった。

「(9回に)中村、山川のベテランがやってくれたね。最後のホームインがね。(緒方の)ヘッドスライディングが成功したんだね。返球がちょっと高かったからね。今日は(日本ハムに)仕返しされるかと思ったけどよかったね。また明日も勝とう!」と、チームを鼓舞するように声のトーンを上げて球場を後にした。

開幕から低迷を続けていたホークスにとって「勝利」はすべてを癒やす。2位オリックスの存在もあるが、これで首位日本ハムには1ゲーム差に迫った。王会長のボルテージが上がるのも無理はない。野手陣の相次ぐ故障禍と不振。投手陣も抑えのオスナも不調で戦列離脱…。シーズンを折り返しても手探りの状態が続いている。

試合の分岐点は両先発の大関、加藤の継投と続投だろう。初回に1失点したとはいえ、大関は7回106球の好投。加藤は8回4安打無失点。ホークスは継投策、日本ハムは加藤に完投を託した。両軍の投手起用にはそれぞれのチーム事情があるし、戦術もある。だからどうこう言うつもりはないが、ホークスで言えばせめて大関にもあと1イニングは投げてもらいたかった。サヨナラ勝ちで終わったが、シーズン終盤のしびれるような戦いでは、先発の完投能力の差も大きく左右してくるような気がしているのだが…。

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ソフトバンク対日本ハム ソフトバンク先発の大関(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対日本ハム ソフトバンク先発の大関(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対日本ハム 9回裏ソフトバンク1死一、三塁、山川に左越えサヨナラ2点適時二塁打を浴びた加藤貴(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対日本ハム 9回裏ソフトバンク1死一、三塁、山川に左越えサヨナラ2点適時二塁打を浴びた加藤貴(撮影・梅根麻紀)