<ソフトバンク0-1オリックス>◇23日◇みずほペイペイドーム

「勝つ」というのは、ことのほか難しいということだろう。これまで80勝を積み上げてきたソフトバンクだが、Vゴールのラストスパートに入ってお得意様にしていたオリックスにまさかの4連敗。いや、「まさか」とは岸田オリックスに失礼か。1戦1戦に限っては、やはり「過去」のデータは頼りにならない、ということだ。

赤く染まった本拠地スタンドから、悲鳴にも似た声が上がる。記者席では鷹番キャップ只松が横で歯ぎしりしているではないか。ゲンのいいカチドキレッドのユニホームで臨んだ本拠地6戦。西武、日本ハムに連勝したものの、正念場の9連戦スタートとなった今オリックス4連戦で●●●●。「猛牛料理」が好物だったが思わぬ大反撃を食らった。「赤色(ユニホーム)はやっぱり猛牛を興奮させたんでしょうかね?」。地元福岡で小久保ホークスの華麗なマタドール姿を期待していただけに、只松の鼻息が回を追うごとに荒くなっていった。

絶好機をつぶした。初回1死三塁、そして続く2回も無死一、三塁から得点できない。終わってみれば2戦連続の0-1完封負け。この4試合はすべて1点差負け。計6度あった満塁機でもホームは遠かった。何ともフラストレーションのたまる負け方となってしまったが、救いは2位日本ハムも歩調を合わせ連敗。優勝マジックは1つ減って5となったことだ。24日からは仙台で楽天3連戦、所沢で西武2連戦とロード5試合。最短Vは26日だが、この流れだともう少しばかり足踏みしそうな雰囲気だ。

ホークスOBでもある野村克也氏は「負けに不思議な負けなし」と言ったが、この逆流をしっかり食い止めるのは小久保監督の渾身(こんしん)のタクトにかかっている。