全日本大学野球選手権(神宮、東京ドーム)が9日、開幕する。代表校の中から、8人の注目選手を全4回で紹介する。第1回は大会2連覇中の青学大(東都)の渡部海捕手(3年=智弁和歌山)と、創価大(東京新大学)の立石正広内野手(4年=高川学園)。
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一体、次は何を見せてくれるのか-。観衆をワクワクさせることがスラッガーの宿命だとすれば、大学野球界で創価大の立石の右に出る者はいない。見る人たちを引きつけてやまないのは長打力だ。リーグ全12試合で本塁打(5本)と打点(16打点)の2冠、強打者の指標となるOPS(出塁率+長打率)は1・429。圧倒的な実力を示し2季連続51度目の優勝に貢献し、MVPにも輝いた。
シーズン通して好調を維持できたのは、自分との対話を重ねたからだ。日々の練習で気づいたことをメモを欠かさなかった。下級生の時にもやっていたが、モチベーションに上下があり続かなかった。最上級生となって卒業後を見据え、疲れている時でも最低2、3個は書き残した。体をどう動かせば、力強い打球が飛ばせるのか。少しでもいい状態で打席に入れるように。自分の感覚を言葉に落とし込む経験を通じ「頭のトレーニングにもなった」と力説した。
「2年生の時に(リーグで)3冠を取った時は狙い球を絞らずに打てるボールを打っていましたが、今は当時と比べて大人になったかな。プロを見据えた時に、頭を使わないと限界があると思っていましたから」。いいときも悪いときも自分を見失わない。感覚派から思考派への脱皮。一皮向けた立石の打力がスケールアップを遂げ、全国の舞台でベールを脱ぐ。【平山連】
◆立石正広(たていし・まさひろ)2003年(平15)11月1日、山口県防府市生まれ。華浦スポーツ少年団、高川学園シニア、高川学園を経て、創価大では1年春からベンチ入り、秋からレギュラー。2年春に東京新大学リーグ3冠王に輝いた。目標の選手はドジャース大谷翔平。180センチ、86キロ。右投げ右打ち。




