新春ドラフト候補企画第2回は大学生編。明大・榊原七斗(ななと)外野手(3年=報徳学園)と立命大・有馬伽久投手(3年=愛工大名電)は共に昨夏の日米大学選手権の代表メンバーで、ドラフト上位候補の呼び声が高い。

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昨秋の明治神宮大会1回戦、立命大・有馬は東農大北海道オホーツクから10者連続三振の大会新記録を打ち立て、一躍全国区に躍り出た。最速151キロ左腕の真骨頂はクレバーな投球術だ。「同じサインでスライダーは若干遅くする時もあれば、空振りを取りたいと落とす時、変化量を少なく投げる時もあります」。こよなく愛する「仮面ライダー」をモチーフにしたグラブを手に“変身”が得意中の得意だ。

最終学年へ、2大改革に踏み切る。配球の見直しと直球の強度アップだ。バッテリーを組む来秋ドラフト候補の西野啓也捕手(3年=高知)は、有馬の王道を「初球はツーシームでストライク、2球目は真っすぐまたはツーシーム。3球目にスライダー」と分析する。揺るがない方程式だが有馬は「選択肢が狭い」と反省。「複数のバリエーションを投げられたら、打者も一番迷う」とこちらも“変身”を加える。

強い直球へのカギは指先だ。1分間のボールの回転数は2000回ほど。「均等に中指と人さし指に力を加え、リリースで力を100%に持っていけるように回転数を上げたい」。足元に置いた重りを片足ずつ押すメニューで下半身を強化中。明治神宮大会後に3キロ増量にも成功した。

「長い目で見た時に、真っすぐの質や球速を上げていきたい」。日米のスカウトがこぞって視線を注ぐ今秋の目玉は前だけを見つめる。「目標のドラフト1位へ、今年は結果を大事にしたい」。最高の評価をもらうための歩みは止めない。【中島麗】

◆有馬伽久(ありま・がく)2004年(平16)7月29日生まれ、奈良県出身。平野小1年から平野パイレーツで野球を始め、田原本中では軟式野球部に所属。愛工大名電(愛知)では1年夏から背番号19でベンチ入り。甲子園は2年夏と3年夏に出場し、3年夏は8強。立命大では1年春から公式戦に登板。目標は高校と大学の先輩DeNA東。175センチ、80キロ。左投げ左打ち。

立命大・有馬伽久のグラブ
立命大・有馬伽久のグラブ
今年の主なドラフト候補・大学生
今年の主なドラフト候補・大学生