運命のドラフト当日。今回のアマチュア野球特集では、「指名を待つ男たち」で紹介しきれなかった選手たちを「番外編」と題して紹介する。

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社会人NO・1外野手の呼び声が高い、藤沢涼介外野手(24=東京ガス)は「あのとき受かっていなかったら、野球をやめていたかもしれない」と野球人生の転機を語る。栃木県出身で、地元の強豪・佐野日大に進学。「もともと勉強も得意だった」と、野球部に所属しながら特進コースに通う文武両道の高校球児だった。毎年1人いるかいないかの珍しい存在で、授業は他の生徒より長く、全体練習には毎日1時間遅れて参加。それでもレギュラーをつかみ、主将も務めた。

大学進学のきっかけは、友人の何げない一言だった。「横国とか目指してみたら?」。当時は横浜国大の存在をよく知らなかったが、「野球も1部リーグだと横浜スタジアムでできますし、自分がやりたい勉強も学べると思ったので」と目標を定めた。高校野球引退後は毎日10時間以上の猛勉強。横浜国大理工学部への合格をつかみ取った。

関東圏の私立大にも合格したが、「どちらかというと勉強中心に考えていたので。横国じゃなかったら野球はやっていなかった」と話す。入学後は自主性を重んじる部の方針のもと、さらに成長。「考えながらする練習があったから、ここまで成長できた」と努力を重ね、大学日本代表候補にまで名を連ねた。

プロからも注目される存在となったが、さらなる成長を求め、社会人野球の名門・東京ガスに進んだ。文武両道で切り開いてきた野球人生。異色の経歴を持つ理系の大砲は、ドラフトでの指名を待つ。【田島優大】

◆藤沢涼介(ふじさわ・りょうすけ) 2002年(平14)6月4日生まれ、栃木県宇都宮市出身。小学4年から野球を始め、中学時代は宇都宮リトルシニアに所属。佐野日大、横浜国大に進学し、東京ガスに就職。目標とする選手はカブス鈴木誠也。横浜スタジアム左翼後方の看板まで満塁弾を飛ばしたパワーが自慢。187センチ、91キロ。右投げ右打ち。