運命のドラフト当日。今回のアマチュア野球特集では、「指名を待つ男たち」で紹介しきれなかった選手たちを「番外編」と題して紹介する。

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首都大学リーグ屈指の剛腕は、独自の投球フォームを磨き上げてきた。日体大の馬場拓海投手(4年=福岡大大濠)は、最速152キロの直球を武器に大学日本代表にも選出された右腕。腕をやや下げたスリークオーターと、体を大きくひねるトルネード投法を組み合わせた、ダイナミックな投球フォームが特徴だ。

現在の投球スタイルになったのは、中学時代の指導者の助言だった。「タイミングが合いやすい一般的な投げ方だったので、よく打たれていた」と悩む馬場に「トルネードにしてみたら?」と一声。「急に打たれなくなったので、そこからずっとですね」と継続してフォームを固めてきた。試行錯誤を重ね、大学入学後は「徐々に腕も下がっていった」といい、トルネード投法とスリークオーターを融合させた独自のフォームを確立した。

大学日本代表での経験も、さらなる成長につながった。日体大の古城隆利監督(57)も「ジャパンに行ったら成長して帰ってきた」と評価。馬場自身は「他大学のエース格の投手と話して、変化球だったり、トレーニングについて聞いた。馬場だったら抑えてくれるって思われたいので、できるだけいろんな人の考えを持ち帰りたかった」と貪欲(どんよく)な姿勢を見せる。学んだことを糧に、今秋は10試合に登板し、防御率0・97をマーク。代表での経験を結果につなげ、着実に成長した姿を示した。

「上位で選ばれるのが自分の目標。それを想像しながら待っている」。独自のスタイルを磨き、成長を続けてきた剛腕が、運命の瞬間を待つ。【田島優大】

◆馬場拓海(ばば・たくみ) 2004年(平16)12月20日生まれ、佐賀県出身。高校は福岡大大濠に進学し2年春に甲子園出場。ロッテ毛利は高校の1学年先輩。最速152キロの真っすぐを誇る大型右腕。トルネード気味のフォームからカットボールやスライダーも織り交ぜ、3年秋リーグに最優秀投手に輝いた。好きな選手は高校の2学年先輩・オリックス山下舜平大。184センチ、90キロ。右投げ右打ち。