センバツ出場校を決める選考委員会が29日に迫った。出場32校をズバリ予想してみた。

ちなみに12年以降の予想は、12年=3校外れ、13年=2校外れ、14年=1校外れ、15年=2校外れ、16年=4校外れ、17年=1校外れ、18年=3校外れ、19年=予想休み、20年=2校外れ。

まずは例年最も頭を悩ませる21世紀枠から。今年は神宮枠がなく1校増えて4校になった。

【21世紀枠=4校】

八戸西、富山北部・水橋、東播磨、具志川商の4校を予想。

まず東日本から富山北部・水橋の連合チーム。両校が学校統合で合併するため、昨年秋から連合チームとなった。選手は富山北部の15人(うち1年が13人)と水橋の2年生2人の計17人。週3度の合同練習で秋季県大会4強入り。北信越大会にも出場した(初戦敗退)。連合チームとしての出場となれば史上初となる。

西日本は東播磨。コロナ禍で全体練習が出来ない中、LINEやZoomを活用し秋の好成績につなげた。今月13日の運営委員会ではコロナ禍でも創意工夫して強化に励むチームを選抜するとしており、同校はそれに当てはまる。

残る2校は八戸西と具志川商。八戸西は東北大会で1勝を挙げ8強入りした。188センチ右腕の福島蓮はプロも注目の好投手。今年は東日本大震災から10年目という節目の年でもある。具志川商は沖縄大会で準優勝。九州大会でも1勝を挙げ8強入りするなど9校の中でもトップクラスの実力がある。さらに地元イベントの「具商デパート」に野球部員も積極的に参加。コロナ禍でもネット販売など工夫を凝らしていたという。

<21世紀枠候補9校>

北海道=知内

東 北=八戸西(青森)

関 東=石橋(栃木)

北信越=富山北部・水橋(連合=富山)

東 海=三島南(静岡)

近 畿=東播磨(兵庫)

中 国=矢上(島根)

四 国=川之石(愛媛)

九 州=具志川商(沖縄)

【北海道=1校】

北海

昨秋の北海道大会を制した北海が確実。準優勝は旭川実。

【東北=2校】

仙台育英(宮城)柴田(宮城)

昨秋東北大会優勝の仙台育英と準優勝の柴田の宮城勢。逆転があるとすれば準決勝で仙台育英に0-1で惜敗した花巻東(岩手)か。

【関東・東京=6校】

健大高崎(群馬)常総学院(茨城)専大松戸(千葉)東海大甲府(山梨)東海大相模(神奈川)東海大菅生(東京)

関東大会優勝の健大高崎、同準優勝の常総学院、同4強の専大松戸と東海大甲府、東京大会優勝の東海大菅生の5校は確実。残る1校は関東大会8強の東海大相模とみる。関東大会準々決勝で東海大甲府と対戦。1-0とリードして迎えた9回裏1死一、二塁から右前安打。これが右翼手の前で大きく跳ね上がり後逸する間に2者の生還を許しまさかの逆転サヨナラ負け。9回までは互角以上の戦いぶりで、関東8強の中では最も実力があるとみた。東京準優勝の日大三は決勝で東海大菅生に完敗。投手を中心に粘り強い好チームではあるが、昨年も決勝で国士舘に完敗した帝京が落選している。ただ、18年から3年連続で関東大会組が選出されており、そこが考慮されれば日大三の可能性もある。

<過去9年の最後の1枠選出校>

20年=花咲徳栄(埼玉1位)

19年=横浜(神奈川1位)

18年=国学院栃木(栃木1位)

17年=日大三(東京2位)

16年=花咲徳栄(埼玉2位)

15年=二松学舎大付(東京2位)

14年=横浜(神奈川1位)

13年=早実(東京2位)

12年=横浜(神奈川1位)

【北信越=2校】

敦賀気比(福井)上田西(長野)

北信越大会優勝の敦賀気比、同準優勝の上田西で確実。

【東海=2校】

中京大中京(愛知)県岐阜商(岐阜)

東海大会優勝の中京大中京、同準優勝の県岐阜商で確実。

【近畿=6校】

智弁学園(奈良)大阪桐蔭(大阪)市和歌山(和歌山)京都国際(京都)神戸国際大付(兵庫)天理(奈良)

近畿大会優勝の智弁学園、同準優勝の大阪桐蔭、同4強の市和歌山、京都国際は確実。残る2校だが8強入りした4校の中から神戸国際大付と天理が選ばれるとみた。まずは近畿大会8強の中で地域性と試合内容から神戸国際大付を予想。そして最後は龍谷大平安、天理、智弁和歌山から天理を選んだ。準々決勝で大阪桐蔭に4-11で7回コールド負け。しかしプロ注目の193センチ右腕・達投手が10三振を奪うなど奮闘。また奈良大会では近畿優勝の智弁学園を決勝で8-2破っていることもプラス材料となりそうだ。龍谷大平安は準々決勝で智弁学園に完敗。智弁和歌山は和歌山3位で近畿大会に出場。同県勢の市和歌山に0-2で完封負けした点がマイナスか。

【中国・四国=5校】

広島新庄(広島)下関国際(山口)鳥取城北(鳥取)明徳義塾(高知)聖カタリナ学園(愛媛)

中国大会優勝の広島新庄、同準優勝の下関国際、四国大会優勝の明徳義塾、同準優勝の聖カタリナ学園の4校は確実。

残る1校だが両大会の準決勝で敗れた4校の中から鳥取城北を選んだ。準決勝で優勝した広島新庄と3-4の接戦を演じた。四国の小松も準決勝で同県の聖カタリナ学園と延長12回の熱戦を演じたが、地域性から1歩後退とみた。ただ、21世紀枠で中国の矢上が選ばれた場合、バランスを取る意味で小松が浮上する可能性はありそうだ。

【九州=4校】

大崎(長崎)福岡大大濠(福岡)明豊(大分)宮崎商(宮崎)

九州大会優勝の大崎、同準優勝の福岡大大濠、同4強の明豊と宮崎商が地域的にもばらけ、順当に選ばれるとみた。

【デジタル編集部 福田豊】

センバツ21世紀枠 各地区の候補9校
センバツ21世紀枠 各地区の候補9校