ノーヒットノーランを達成し喜ぶ中日大野雄大(撮影・森本幸一)
ノーヒットノーランを達成し喜ぶ中日大野雄大(撮影・森本幸一)

9月14日の阪神戦(ナゴヤドーム)で中日大野雄大投手が達成したノーヒットノーラン。この偉業にあの名物アナウンサーも“初体験”に興奮したという話です。

小野塚康之アナと言えば野球好き、特に高校野球ファンの間では知らない人がいないほどの名物アナでしょう。美声での正確な実況と同時に独特の表現でも親しまれています。

そんな小野塚アナは今年3月に長年勤めたNHKを退局し、現在はフリーの立場です。今回の中日-阪神戦はネット配信のDAZNで実況を務めていました。

「80年(昭55)にNHKに入って今年で40年目。今までどれだけの数の試合で実況したか自分でも分かりませんがノーヒットノーランはこれが初めて。もう少しで…という試合は何度もしゃべりましたけれど。本当に力が入りましたね」

今年62歳になった小野塚アナはそう言って笑顔を見せました。

実況をしていて「これはひょっとして…」と予感はあったのでしょうか。

「腕も振れているし、右打者にツーシームも決まっているし。これは阪神打線は相当、てこずるなとは思っていましたけれど。(記録が)切れるなら木浪、近本といった選手のところだろうと思っていたのですが。そこをクリアしていくので…」

確かに振り回してくるタイプではなく、しっかりコンタクトしてくる打者の方が、こういうときは安打が出そうなものです。はたして最後は木浪を遊ゴロ、近本を三直にとって偉業達成となりました。

阪神ファンにとっては悔しい結果ですが偉業達成に立ち会えるのは野球ファンにとってはうれしいこと。黄色いメガホンを振って「大野!」と叫んでいる虎党がいたことも書いておきます。

元NHKの小野塚康之アナ
元NHKの小野塚康之アナ