そう言うとあれだが、これはあれではないのか-。それでは分からん! と叱られそうだが独断と偏見で言って「勝負は12日の対バウアー」ということだ。

首位攻防戦の初戦。DeNA先発は笠原祥太郎だった。4月2日阪神戦(京セラドーム大阪)で投げて以来、今季2度目の先発登板。ファームで結果を出しての起用だが他の可能性もゼロではなかったようだ。

バウアーを中4日でぶつけるというプランだ。どうしても勝ちたい“最終決戦”ならその手もあったはず。しかし前回登板で128球を投げていることもあり、DeNAベンチは笠原に期待する策に出たのだ。

阪神の予告先発は1軍復帰登板の青柳晃洋だった。今季は不調とはいえ開幕戦で勝っているようにDeNA側からすれば相性のよくない相手。敵将・三浦大輔にすれば「負けていい」と思うはずはないけれど苦戦は覚悟の上だったろう。

そう書けば虎党なら「あのときに似てる」と思うのではないか。リーグ戦再開の6月23日DeNA戦(横浜)。大事な1戦と位置づけられたが指揮官・岡田彰布は先発にビーズリーを立てた。「DeNAをガーンといきたい? なんでガーンといかなあかんねん。こっちはビーズリーやで」。岡田はそう言ったものだ。

あのときも「負けてエエ」と思わないが今永を相手に苦戦は予想していたはず。その後、3連敗するとまでは想像していなかっただろうが…。その試合、ビーズリーは3回2失点で降板。そして笠原もこの日、3回でマウンドを降りた。

青柳から救援陣の好投、今季最多タイとなる3犠打など持ち味を見せて快勝した阪神。首位を争うこの3連戦で大事なのは「3連敗しない」ことだろう。DeNAも同様のはず。本当の勝負はまだ先だ。

今季のこのカードは“内弁慶”である。対戦成績はこれで阪神の7勝5敗になったが7勝は京セラドーム大阪、甲子園、そしてこの日の倉敷マスカットと球場こそ違え、すべて主催試合だ。そして5敗はすべて横浜スタジアムである。

だからこそ両軍とも「敵地で勝つ」ことが重要だ。そのためにも12日のバウアーとの対戦は1つの焦点になる。甲子園初登場のサイ・ヤング投手。世界でも類を見ない雰囲気にどんな反応を見せるだろう。その右腕を“聖地”で仕留められるかどうかは今後に影響を持つはずだ。(敬称略)

阪神対DeNA 8回表DeNA2死、邪飛を追った捕手梅野(手前)に笑顔を見せる岡田監督(左から2人目)(撮影・上山淳一)
阪神対DeNA 8回表DeNA2死、邪飛を追った捕手梅野(手前)に笑顔を見せる岡田監督(左から2人目)(撮影・上山淳一)
阪神対DeNA 8回表DeNA2死、邪飛を追った捕手梅野(手前)に笑顔を見せる岡田監督(左から2人目)(撮影・上山淳一)
阪神対DeNA 8回表DeNA2死、邪飛を追った捕手梅野(手前)に笑顔を見せる岡田監督(左から2人目)(撮影・上山淳一)