第97回全国高校野球神奈川大会(7月11日開幕)の組み合わせ抽選会が13日、横浜市内で行われた。

 注目の開幕戦は相模向陽館対百合丘に決まった。相模向陽館の主将、泉雄人捕手(3年)は「横浜スタジアムでやりたいと思っていたからうれしい。この経験は今後に生きていくと思う」と喜んだ。

 相模向陽館は県立の普通科としては初の昼間から学べる定時制高校。部員は12人しかおらず、今年の新入部員は1人だけだった。生徒は午前部と午後部に分かれて登校しており、全員で練習できる時間は1時間40分ほど。その間にノックなどを行い、チームプレーを磨いてきた。夏の大会初勝利を目指しており、泉は「昨年のチームもレベルが高かった。もう1歩まできている。今年こそは」と闘志を燃やす。

 一方、百合丘の主将、上坂駿内野手(3年)は「驚きました。監督から『テレビ中継もある7月13日のサーティーフォー保土ケ谷球場での試合がいい』と言われていた」と明かし、同じくテレビ中継のある開幕戦を引き当てた。抽選後に報告すると「監督から『いいクジを引いた』と言われました。テレビを通じてOBの方などに3年間やってきたことを届けられたら」と笑顔を見せた。

 勝てば第1シードの相模原と対戦する。相模原とは昨春の県大会3回戦で4-6と惜敗している。上坂は「サードで出ていたが、自分のエラーで失点し、負けてしまった。初戦を突破してリベンジしたい」と再戦を熱望した。