山手学院は巨人高橋由の桐蔭学園時代の同期、新貝努監督(40)が創部初の8強に導いたが、日大藤沢に敗れ、準決勝進出はならなかった。

 エース杉山周平投手(3年)の制球が定まらなかった。初回、先頭打者に四球を出し犠打と安打で1点を奪われると、2回にも四球から追加点を奪われた。7回には本塁打を浴び、流れを引き寄せられないまま最後の夏が終わった。

 杉山は「完敗でした。でも、横浜スタジアムのマウンドで投げられてうれしかった。応援席も大きかったです」と涙をぬぐった。

 文武両道の進学校を率いる新貝監督は「創部以来初めての8強で分からないことも多かったですが、選手たちは最後まで一生懸命やってくれた。何点あげても足りないぐらいです。胸を張って帰りたい」と、奮闘した選手をほめたたえた。